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『「広島第二県女」原爆死没者のお名前を読み上げる集い』2025年8月7日

  • 執筆者の写真: 世界版「平和の礎」事務局
    世界版「平和の礎」事務局
  • 8月9日
  • 読了時間: 2分

更新日:8月13日

前日の原爆供養塔前での読み上げる集いに続いて開催された『「広島第二県女」原爆死没者のお名前を読み上げる集い』では95歳の被爆体験証言者の「切明千枝子」さんと共に、当時同校生徒だった広島県立広島第二高等女学校(第二県女)生徒教職員の原爆死没者50名のお名前を読み上げた。


この度の様子はYoutubeライブで生配信されアーカイブされています。

(29分45秒あたりから開始)




読み上げに入る前に千枝子さんから80年前の広島の日常と被爆の体験のお話をしていただいています。

何気なく過ごしていた戦争と隣り合わせの日々。今となってはおかしなことだったと、当時の社会を切々とお話される。千枝子さんの記憶を元に戦没者の名簿にはお名前と併せて、学年、その方とのエピソードが添えられていた。小さな学校だったので個々人のことをよく覚えている。原爆投下の日、じゃんけんをしてその日の務め場所を二手に分けた。結果として生死の分れ目となったこと。戦争によって、核兵器によって多くの人々が苦しみ、亡くなられた。


学校の校庭で下級生の遺体を焼いたときから「私の時間は止まっている」(1:24:35)





15才当時に通われていた学校の先生方とご学友たちの死没者名簿を読み上げる切明千枝子さん(1:36:54)


会の締めくくりに語られた切明千枝子さんのお言葉が印象的だったので文字起こししました。

「あの人たちが今も生きててくれたら、良いおばあちゃんになっただろうに、と思うと辛いですね。

命を繋ぐことができなくて、そこでちょん切られてしまった。そのことの無惨さといいますか、惨さといいますかね。

そういうことが二度とあってはいけないと思いますので、みなさんで力を合わせて、戦争なんかに巻き込まれることのないように、起きることのないように、ましてや核兵器なんかで傷つけられたり殺されたりすることがありませんように、一生懸命、平和を守っていきましょう。

平和というのはね、危ういものですよ。油断をするとすぐ逃げちゃう。逃がさないようにみんなでしっかりそれを捕まえて、守っていきましょう。これがわたくしからのお願いであります。今日は本当にありがとうございました。」



受け身ではなく、「平和を守る」という能動的な姿勢に強く共感を覚えます。

原爆による犠牲の実態が形骸化されないよう、市民の方たちが個々人ひとりひとりのお名前を読み上げ、死没された方々の尊い命に想いを馳せ、平和を守っていく試み。

今回、広島で読み上げる集いを開催された高垣さんを始め広島のチームのみなさん、二日間ほんとうにお疲れさまでした。

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