「平和の礎30周年記念シンポジウム」
- 世界版「平和の礎」事務局

- 2月24日
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2026年2月28日沖縄県平和祈念資料館戦平和記念ホールで「平和の礎30周年記念シンポジウム」が開催された。「平和の礎」建設から30年を迎え、その意義を再確認し、未来への平和発信につなげるためのシンポジウムを開催した。本シンポジウムでは、『学び・知る・考える』をキーワードに、世代を超えて広く参加の機会を提供した。」


当法人からは共同代表・石原昌家先生がプラグラム2番の「平和の礎を活用した平和発信の取組紹介」に登壇された。また、読み上げる集い実行委員からは久場小百合さんが登壇された。
久場小百合さんの素晴らしいスピーチが琉球新報2026年2月20日「論壇」で取り上げられているのでご紹介したい。
―以下、琉球新報2026年2月20日「論壇」より転載―
「平和の礎」30周年
若者と紡ぐ平和の波 永遠に
「#ママ戦争止めてくるわ」という言葉がSNSで広がっていた風の冷たい8日。
県平和祈念資料館は熱気に包まれていた。
30周年を迎えた「平和の礎」を次世代へ継承するシンポジウムが開催されていたからだ。
私も「平和の礎名前を読み上げる集い」の活動報告のため登壇したが、
平和を願い行動することとのワクワク感を、会場の皆さんと共有できた。
シンポジウムでは、礎建設に尽力した功労者の言葉に改めて感謝した。
元知事公室長の高山朝光氏が語った「風化させてはいけない」という執念、
膨大な刻銘者名簿作成を支えた比嘉博氏が述べた県民への感謝、
そして石原昌家氏が説いた全戸調査による「沖縄戦の実相」の追究。故大田昌秀知事をはじめとする先達の情熱があったからこそ、「礎」は単なる慰霊碑を超え、
過去と向き合い、未来を語り合う「生きた学びの場」となっている。
24万余の戦没者の名前をリレー形式で読み上げる「集い」の活動も、今年で5回目を迎える。参加者は「〇〇の長女」と記された名簿や、あまりに幼い死亡年齢、沖縄以外の死番地を目にし、慰霊の念を持ち、新たな問いを見つけ行動する。その姿は「礎の理念」を体現するものだ。「素晴らしい取り組み」との激励をいただき、さらに今春から学生を対象にした「礎メッセンジャープロジェクト」を計画している。
今回、驚かされたのは学生たちのパワーだ。彼らは従来の平和学習を「マンネリ化している」と鋭く指摘。体験者が少なくなった今、「若者のピースムーブメントを巻き起こす」案や「小中高一貫した学びのサイクル」を玉城デニー知事に直接提案した。琉大の北上田源准教授とのワークショップを経て、忖度なく意見をぶつける彼らの姿は、もはや守るべき対象ではなく、未来を共に創るたくましいパートナーである。今後の彼らの学びを支える「国際平和研究所」の設置を、早期に実現することを県に強く要望したい。大人たちも負けてはいられない。
県内の平和関連団体が活動を紹介し合う「平和学習フェア」のような交流の場をつくれないだろうか。昨夏行われた「8館連携平和シンポジウム」のように、点として存在する活動を線で結び、面へと広げていく努力が不可欠だと希望する。
「#ママ戦争止めてくれー」という言葉が共感を呼ぶ一方、その声が届かない方々も多い。私たちは手を取り合い、その方々とも対話によって協働し、一つの大きな波をつくらねばならない。過去から学び、未来へ向けて行動する若者たちと共に、沖縄から平和の波を紡ぎ、永遠につないでいくことは私たちのスクブン(使命)だ。(宜野湾市、沖縄平和の礎名前を読み上げる集い実行委員、54歳)
―転載ここまで―
読み上げる集いの活動は年々広がりをみせている。そして広い世代の方達に受け入れられていることを強く感じる。
当ブログでも紹介したことがありますが、ここで平和の礎の理念をもう一度おさらいしておきたい。
「平和の礎」は、沖縄県の「沖縄国際平和創造の杜」基本構想の中に位置づけられていること。その「構想」の目的の肝要部分は次のようになっている。「県民が沖縄戦と、それに続く戦後のアメリカ統治下で得た最大の教訓は、すべて生ある者が等しく尊厳を保証されなければならないという『命どぅ宝』(ぬちどぅたから)の思想と、人々や自然が相互に助け合わなければならないという『共生』の思想と考える。これらは沖縄社会を特徴づける思想であると同時に国際性・普遍性を持った思想であるといえる。『命どぅ宝』と『共生』の思想を世界の人々に語りかけ、平和を希求する人々と広く交流を図る必要がある」としている。「平和の礎」の基本理念は、この構想の目的に沿ったものであり、それに基づき、「平和の礎」は創設されることになった。-引用元:Basic沖縄戦 沈黙に向き合うP.127/インパクト出版会2023年-
NPO法人世界版平和の礎を提案する会は2026年1月から第二期がスタートしました。
今年度は読み上げる集いの活動をより一層バックアップしていきます!
事務局


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